【高原優一郎さんスペシャルインタビュー】 美は、日々の努力で手繰り寄せるもの

美しいウォーキングの指導で定評のある高原優一郎さんにインタビュー

ラヴォア編集部 高原さんは16歳でJUNONボーイの準々決勝まで残り、それを機にモデルになられたんですよね。

高原優一郎さん(以下、高原) 気軽な気持ちで応募しましたが、途中で落選したことが思っていた以上に悔しかったですね。その後、モデル事務所のオーディションに合格してすぐに上京。モデルを目指しました。

ラヴォア編集部 では割と順調なスタートだったんですね。

高原 いや、まったく逆でした。右も左もわからない大都会で、思ったように仕事も来ず、信じられないような孤独と、経済的にも厳しい下済みの生活が待ち受けていました。街を歩けば、同世代の大学生達が楽しそうに歩いている。自分の人生はいったいどうなってしまうのだろう…と、精神的に追い詰められた時代でした。福岡の実家にいた頃には当たり前のようにあった家族との団らんや友達との楽しい時間…食事だって家に帰ればある訳です。

「あたりまえのことなんて何一つなかったんだ。自分の人生は自分で切り開くしかない」そう実感した時代でした。だけど、あの時代があったからこそ今の僕がいる。耐える力と諦めない心を、あの時代が培ってくれたと今では感謝しています。

もっともっとカッコよく!美しい動きで魅了したい!

ラヴォア編集部 その後、モデルとしてのお仕事も増え、ウォーキングコーチとしても知られるようになったんですよね。現在はどちらのお仕事がメインになるのでしょうか?

高原 モデルも講師も、僕にとっては切り離すことが出来ない車の両輪のようなものなのです。僕自身はモデルという職業に誇りと、今でも強い憧れの気持ちがあります。モデルであり続けたいし、更に上を目指していきたい。僕自身がモデルとして説得力を示すことで、ポーズだけの講師ではないことを示していけると思いますし、それが出来なくなった時には講師を辞める覚悟です。講師をすることで僕自身も成長させてもらっているのです。

ちょっと恥ずかしい言い方ですが、いまよりもっともっとカッコよくなって、皆さんが憧れるような美しい動きが出来るトップモデルになりたいのです。それは十代で上京した時から変わらず目指している僕の描く最高のモデル像です。まだ手の届かない目標で、だからそこ一歩でも近づこうと日々努力を続けています。羽織った一枚のジャケットを最高に見せるため、纏う肉体をベストの状態に仕上げておきたい。日々の鍛錬なくしてRUNWAYで颯爽とした一歩は踏み出せないのです。

Mr. マンダリンにチャレンジした想い

ラヴォア編集部 既にウォーキング講師として名前を知られており、モデルとしても長いキャリアをお持ちでありながら、Mr.マンダリンにチャレンジをされると知り少し驚いたのですが。

高原 今の自分がどこまで評価されるか、正直チャレンジには勇気がいりました。しかし、挑戦し続けている背中を、日頃指導させていただいている生徒の皆さんに見て欲しかった。優勝コールを聞いた瞬間、生徒の皆さんの顔が浮かび、責任を果たせたと心から安堵しました。

ラヴォア編集部 素晴らしいですね。諦めずに勝利を手繰りよせたんですね!

和の上質への拘りと、yayoiとの出会い

ラヴォア編集部 ところで、高原さんは和服がお好きだとお伺いしました。

高原 僕自身は、趣味で和太鼓、武道などをたしなみますし、日本人として、和の繊細な文化に大きな誇りを感じています。女性のモデルさんのウォーキングを指導する際にも和の所作を取り入れ、女性固有の美しいウォーキングを指導しています。

ラヴォア社のyayoiに初めて出会った時も、そのネーミングとボトルデザインの美しさに和の上質を感じました。そして、フランス人が創った、フランス人の想う和の香りに大変心惹かれました。これこそ和の世界ブランドだなと感じたんです。それで、Mr.マンダリンのコンテストの当日、yayoiの香りを纏って本番に臨みました。自分自身を和の世界ブランドになぞらえ、必ず優勝して、日本と中国の美の架け橋になろうと思ったんです。

ラヴォア編集部 yayoiを纏って優勝しましたと報告して下さり、スタッフ一同心から感動しました。yayoiも高原さんと一緒にあの晴れのステージに上がったんですね!

高原 そうです!yayoiに幸運をもらったような気がしています。

僕が今一番はまっているのは、yayoiのボディオイル、ヒノキの香りです。ウォークアウトで鍛えた後、シャワーを浴び、オイルで全身を軽くマッサージし、浴衣や甚兵衛に着替えてゆっくりすると、ヒノキの爽やかな香りが立ち上ります。そんな時には日本人で良かったと心から思います。

もうひとつの和ブランドmarie・thé(マリ・テ)

高原 ラヴォア社には、もうひとつの和の世界ブランドmarie・thé(マリ・テ)がありますよね。

ラヴォア編集部 はい。こちらも成分はすべて古くから日本で親しまれている紫蘇、黒豆などを使った製品で、香りはフランスで調香しました。

高原 yayoiは柚子とはちみつの優しい香りで大好きですが、マリ・テはグリンティーの香りメインで柚子が控えめに寄り添っている感じ。和の中にヨーロッパを感じさせる不思議な香りです。僕はマリ・テも大変気に入っていて、yayoiと同じように幸運を運んでくれるラッキーアイテムになっています。だから、実はMr.Mandarinの最終ステージ会場にはマリ・テも持っていきました。

ラヴォア編集部 そうだったんですね!大変光栄です!まだアメニティ製品のみですが、開発して即、ホテルニューオータニ東京「新江戸ルーム」に採用していただいたという、とてもラッキーなデビューを果たしたブランドなんです。

高原 2つとも大切なラッキーアイテムで、心を落ち着かせてくれました。だから、僕も、早くマリ・テを商品化して欲しいと思っている一人なんです!

ラヴォア編集部 ありがとうございます!なるだけ早い時期にホームユース製品を出せるよう努力致します。

 

ハイヒールウォーキングを始めた理由は?

ラヴォア編集部 ところで、動画で拝見しましたが、最近ハイヒールウォーキングを実践されているんですね。動画を拝見した後、ハイヒールを履いたのはあれが初めてだったとお伺いしてびっくりしました。本当に自然な動きだったので。

高原 僕が指導しているミスコンの公式ヒールが14cmなので、教える僕も体感覚をもっているべきだと思ったからです。違和感なくウォーキングが出来たので、自分の教えてきたことは間違えてなかったと改めて確信しました。

ラヴォア編集部 なるほど。高原流美しいウォーキングの普遍性を自らのハイヒールウォーキングで証明したわけですね。

高原 そうです。美しい歩き方、所作はしっかりした日々の積み重ねから滲み出るものなのです。美はほかのすべての夢と同じように、向いている向いていないではなく、向かせていく。美も日々の一歩一歩の積み重ねから自分の方に手繰り寄せるものだと確信しています。

美しいウォーキングのポイントとは?

ラヴォア編集部 最後に、このコラムを読んで下さっている皆さんに、美しいウォーキングのコツを伝授していただけないでしょうか。

高原 美しいウォーキングは一朝一夕に身につくものではありませんが、即実践出来ることはあります。それは、「真美姿勢」を意識して歩くことです。
「真美姿勢」とは、壁を背にして、頭、肩、お尻、かかとの4カ所が後ろの壁に密着した状態で立つ姿勢のことです。頭上から丹田まで糸でつるされているような感覚を意識し、最後に、両手の指先から光を放っているイメージを持ちます。そして、目の前に一本のラインがあると想像して、その上をまっすぐに歩き始めます。まずはそこからスタートしてみてはいかがでしょう。

 

14cmハイヒールウォーキング!by 高原優一郎

ラヴォア編集部 大変参考になりました。では高原さんの初ハイヒールウォーキング(14cm)を是非動画でご覧ください。

 

Profile 高原優一郎
モデル&モデル講師/ファッションショー演出家
500着以上の衣服のモデルを経験。
2019年世界三大ミスターコンテストMunhunt International日本大会Best5
Tokyo fashion Collectionその他多数のファッションショーに出演
雑誌VOGUE(CONDENAST JAPAN)主催Fashion’s Night OutにてDolce&Gabbanaの演出担当
雑誌VOGUE主催「Rumor me」オフィシャルウォーキング講師
Ms.Fabulous、Mrs.Internationalの国際大会のオフィシャル講師
Mr.Mandarin Fashion Award2020グランプリ受賞
https://beautypageantmedia.jp/?p=22876
モデル、講師、ファッションショー演出家として精力的に活動の幅を広げている。


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